限界分譲地に作る二拠点・災害避難基地

平時は癒しの二拠点生活を、有事は災害避難基地に

3 水の確保① 初めに - 雨水の集水・貯水と高度なろ過 ―

3 水の確保① - 雨水の集水・貯水と高度なろ過 -

インフラが破壊され、あるいはもともと上水道が存在しない中で数日でなく数か月、数年以上に及ぶ生活をおくるには自前の水確保が不可欠です。付近に飲用に適する井戸、沢があるなどはレアケースでしょう。誰でも平等に享受できる雨水を集め、飲用水化するシステムの構築を行います。

 

注)水道水は法により塩素消毒が義務化されていますが塩素消毒は発がん性や催奇形性など毒性のあるトリハロメタンの発生一因であることが指摘されています。

これについては従来の処理にオゾン処理、活性炭処理を加える高度浄水処理で対応することが解決策とされていますが、コストがかかるので弱小水道事業者でどの程度採用・実施されているかわかりません。

 

雨水は本来蒸留水に近く、地下水や地表水のように自然由来あるいは産業廃棄物由来の化学物質で汚染はされておらずかえって安心です。塩素消毒せずに飲用可にもっていけるシステムを構築・製作します。

【以後予定する内容】

  • 飲料用集水架台の製作

塗料の漏出する恐れのある屋根材、管内部に黒カビ発生の多い閉鎖的竪樋は使わず、また落ち葉、野鳥の糞等の混入防止策を施した清浄集水架台の製作(オリジナル)

  • 貯水タンクの色々と防藻・防塵対策
  • ろ過

ろ過というと活性炭を使うというのがこれまでのDIYろ過の行きつくところでした。しかし活性炭では病原性細菌の十全な排除ができず、安心しての飲用水化はできないので煮沸消毒に頼らざるをえませんでした。煮沸には時間と相当なエネルギーを要し有事には向きません。

しかし、近時、病原性細菌の排除ができる中空糸膜という精密ろ過膜(MF)が身近なものになってきました。そこで粒状活性炭+市販品である精密ろ過膜浄水器を組み合わせて行います。

  • ③の実施に際して、原水を入れた容器とろ過後の容器を手で保持しながら行うのは大変です。フリーハンドで行える装置を製作しました(オリジナル)。