限界分譲地に作る二拠点・災害避難基地

平時は癒しの二拠点生活を、有事は災害避難基地に

2 住まいの確保① - 大型自動車用テントの活用 -

2-① 大型自動車用テントの活用 

 逃避願望もあってか、正規就労せず田舎に小さな小屋を作って低コストで暮らそうとする人がいます。目的は結構ですが小屋を数棟作った経験から言うと小さくても小屋づくりはそんなに簡単ではありません。一定の技術的経験のほかに必要な電動工具、大工道具をそろえるにはそれなりの費用が掛かります(10万~)。

何より時間がかかります。通えないならその期間、アパートを借りたり、現地にテントを張って生活することになります。専念しても半年、長くなると数年かかってしまいます。災害避難の場合それはナンセンスということになります。

また小屋暮らし希望の方が作る小屋は建築に関する法令を踏襲せず(要建築確認の点)、当局のお叱りを受け、撤去・建て替えを要することになる人もいるようです。

そんな折思い浮かぶのが東日本大震災の報道で目にした避難生活ぶりです。農家の人でしょうが大型ビニルハウス内に家財道具を持ち込み、避難場所(体育館)内の段ボール区画では味わえない余裕とプライバシーを維持して生活する風景でした。

注)2024年元旦の能登半島地震では被災者のビニルハウス利用がかなり目立っています。

壁材はビニルですが、骨格は鉄パイプでそれなりの強度があります。必要に応じて随時設置すること、問題発生時(近隣とのトラブル発生など)の撤去・移設も容易です。

考えてみればヒマラヤ登山隊のベースキャンプ、最近はやりのソロ・ファミリーキャンプもテント生活です。車中泊もエンジン付きの薄い鉄板テントと言えるものです。一定の対策を講じれば年を超える期間のテント生活も維持できます。

ここでは米国系倉庫型大型店舗で販売されている3m×6mの車用巨大テントを取得して2拠点・災害避難基地化生活に使うことにしました。3万数千円!と信じられない価格でありながら秀逸な設計です。

(以後予定する内容)

購入と運搬、基礎の強化(強風対策)、屋根の強化(積雪・動物落下対策)、テント生地下端と地表間の風入り込み防止策、屋根内側の断熱(夏の暑さ対策)、床面の簡易な三和土(たたき)風土間化,棚の設置、タープ相当を重ねることによる二重屋根化によるテント生地の保護ほか