限界分譲地に作る二拠点・災害避難基地

平時は癒しの二拠点生活を、有事は災害避難基地に

5 トイレと排泄物処理システムの構築 ①

5 トイレと排泄物処理システムの構築 

 日本の田舎での小屋暮らし、あるいは東南アジア森林地帯でのプリミティブな生活を見せる動画は大変多く、ご覧になった人も多いでしょう。しかしトイレについてのシーンはほとんど出ません。画が美しくないだけでなく子供の時から長く水洗トイレに慣れてきた人には到底我慢できるものではなく見たいと思う人がいないからでしょう。

最も素朴なのは庭の片隅に穴を掘り、そこで用を足し少し土をかぶせいっぱいになったら別なところに穴を掘って、というものです。男性でもしり込みをする形態です。

日本の小屋暮らしで多くの人が使っているのはバイオトイレというものですがいくら自分のものでも事後に撹拌行為を要するなどは抵抗を感じます。それに、多くの場合、バイオトイレ機能維持には分解のための材料や保温を要する点で負担が多いと感じます。

昨今の度重なる震災で携帯トイレとか既存便器に袋を入れて使用する方法も認知されてきています。

しかし溜まったものを別な場所に運搬・投棄するとか固形化する部材を投入するなどを要し有事期間が長くなる場合は限界となります。

そこで、独力・低予算で構築できること、都市に生活する人でも納得できる使用形態であること、敷地内で最終処理するサステイナブルなものであることの観点から次のようにすることにしました(全体としてオリジナル)。

  <使用及び処理の体系>

ポータブル水洗トイレ+土壌浅部にトレンチを埋設して行う土壌分解処理システム

便槽内では嫌気分解、続くトレンチ部では好気性分解を行います。