限界分譲地に作る二拠点・災害避難基地

平時は癒しの二拠点生活を、有事は災害避難基地に

土地の確保⓾ 語り残したこと

<土地の確保>の項は今回、語り残したことを述べて一応の終わりとしたい。

 

1 値下げの要望と返事

 すぐにOKをもらえたわけではない。先方さんだって長年保持することに一定のコストをかけている。

 固定資産税が年で約1万円

 年二度の草刈り委託で1万数千円

 これを20年以上払い続けてきたのであり、いい加減な人には売りたくはないだろう。どういう目的で土地を使いたいのかを聞いてきた。

 目的を述べ、また、さらっとこちらの職業等を伝え、安心できる人物であることを印象付けるよう努力し、その結果しばらくして減額可の返事をもらえた。

 

2 後で知った調査費のこと

 このなかなか売れなかった物件に関し仲介さんは調査費として25万を徴収していたらしい。確かにそうでもしなければ低額物件など仲介する気にならないのかもしれない。

しかし販売価格に応じて仲介料は○○%と決められていることに触れはしないのだろうか。確かに重要事項説明書に一応の調査結果は書かれていたがそこまでのものかは疑問だ。

 結局売主は42万ー調査費25万ー成約手数料となり、さらに遠隔地からのお越しゆえの交通費もかなり掛かり、残る金額はわずかになってしまう。

このことを後で知って気の毒になってしまった。決済日に手土産を持って行ったのは初めてだ。

 

3 司法書士に依頼することについて

 単に無駄な経費とは思わない。地元で長年司法書士を続けているのなら当該土地及び仲介業者に関して一定の知識は持っているはずで一定のリスク防止にも資するのではと考えた。

書士はかっては代書屋というイメージが強かったが昨今の司法試験の緩和化で書士のステイタスは相対的に向上している。職業に対して持っているであろうプライドを援用したいと考えた。

 

 注)かって司法試験は受験者が3万人、合格者は400人台、合格率は2%ちょっと。東大法学部でも在学中に合格する【22歳未満】は十数名であった。今や【2023年】合格者1700人越え、お金をかけてロースクールを出ての合格率は60,70%とまるで運転免許並み。元芸能人やスポーツ選手の弁護士も目立ってきている。合格率なら書士試験の方がはるかに難しくなっているようだ。

 

4 決済後の談笑

 売主さんは最寄りの鉄道が複線化されるとのうわさもあって、投資目的で購入したらしい。自分で使うならともかく自宅も遠方に引越し、まったく不使用のまま長年たったとのこと。奥さんにも非難されてきたという。

 大幅な値下げになるが、長い長い夏休みの宿題をやっと終えたかのような気持ちらしい。心なしか晴れ晴れとした様子もうかがえた。